P2P地震情報 開発ログ

気象庁の地震情報・津波予報とユーザの「揺れた!」という情報を共有するサービスの開発記録です。

地震情報・津波予報の配信が大幅に早くなりました

4月4日(日)から、気象庁 地震情報・津波予報について、気象庁の発表からP2P地震情報での配信までに掛かる時間が大幅に短くなりました。

発表から配信までの遅延秒数

種類 現在 これまで
P2P地震情報(本体) での受信*1 発表から 4.1 秒 発表から 150 秒
WebSocket API 発表から 4.4 秒 発表から 150 秒
モバイル版表示*2、他API 発表から 4.9 秒 発表から 150 秒
Web版 発表から 5.4 秒 発表から 151 秒
Twitter @p2pquakeのツイート 発表から 8.4 秒 発表から 152 秒

参考: どのくらい早いか

参考までに Twitter でのツイートを比較してみると、 特務機関NERV (@UN_NERV) よりは遅く、 tenki.jp地震情報 (@tenkijp_jishin) よりは早い程度です。

アカウント 時刻 特務機関NERV との差
気象庁 発表 01:47:25.--- -4.082 秒
特務機関NERV (@UN_NERV) 01:47:29.082 -
P2P地震情報 (@p2pquake) 01:47:33.957 +4.875 秒
tenki.jp地震情報 (@tenkijp_jishin) 01:48:02.838 +33.765 秒

Project DM-D.S.S (DMDATA.JP) を利用しています

配信の高速化にあたり、 Project DM-D.S.S: 防災気象情報をいち早く、そして使いやすく (API) を利用しております。

当方で検証したところ、 Project DM-D.S.S 内の処理時間はわずか 0.02 秒未満のようで、本当に高速です。気象庁の発表を即座に受け取れる大変便利なサービスです。

*1:P2Pネットワークの伝播時間 0.3 秒 (中央値) を加算しています。

*2:プッシュ通知については、利用している Google Firebase Cloud Messaging, Apple Push Notification Service, 端末の接続状況などによってさらに数秒~数分程度遅延します。

二次利用可能であることを明文化しました

P2P地震情報及びそのコンテンツについて、二次利用可能であることを明文化しました。

二次利用できます · P2P地震情報

P2P地震情報の表示を動画共有プラットフォームで配信されたり、 API を用いたアプリケーションを開発・公開されたりしている方もいらっしゃるかと思います。こうした取り組みが妨げられることのないように、明文化したものです。

なお、同時にプライバシーポリシーを更新し、地震感知情報が API などを通して二次利用される旨もあわせて明文化しました。

iOS/Android版をリニューアルしました - iOS版は地震感知情報発信に対応

iOS 版、 Android 版を「P2P地震情報 モバイル」バージョン 0.9.0 としてリニューアル・共通化しました。

Google Play で手に入れよう

主な変更点

iOS 版: 地震感知情報の発信、リアルタイム表示

iOS 版で未対応だった地震感知情報の発信・リアルタイム表示に対応しました。

f:id:p2pquake-takuya:20210331190649p:plain:w240

共通: 地震情報の地図詳細化

震度観測点の多い地震について、詳細な地図をピンチ操作(拡大縮小)出来るようにしました。

f:id:p2pquake-takuya:20210331191228p:plain:w240 f:id:p2pquake-takuya:20210331191235p:plain:w240

共通: 地震感知情報の地図・信頼度表示

P2P 地震情報本体や Web 版と同じように、地図や信頼度を表示するようになりました。

f:id:p2pquake-takuya:20210331185833p:plain:w240

共通: プッシュ通知の震度設定

プッシュ通知の最低震度が設定できるようになりました。

f:id:p2pquake-takuya:20210331191314p:plain:w240

共通: 地震感知情報のプッシュ通知改善

地震の可能性が高い場合に 1 回だけ通知するようになりました。

新しい JSON API (v2) と WebSocket API の提供を開始しました

9 月 1 日より、新しい JSON API と WebSocket API の提供を開始しました。

JSON API v2 · P2P地震情報

新しい API により、Windows 版の P2P 地震情報 Beta3 と同等またはそれ以上の情報が受信できるようになります。

WebSocket API: リアルタイム受信が可能に

WebSocket API により、 P2P 地震情報で配信されている各種情報をリアルタイムに受信可能となりました。

f:id:p2pquake-takuya:20200902000200p:plain
websocket.org Echo Test - Powered by Kaazing での接続テストの様子

地震情報: 都道府県や詳細な観測点名などを追加

地震情報の項目には、都道府県名や詳細な観測点名、海外での津波の有無(遠地地震の場合のみ)を追加しました。

なお、詳細な観測点名と海外での津波の有無は、 P2P 地震情報 Beta3 で提供されていない情報です。

[
  {
    "code": 551,
    "earthquake": {
      "domesticTsunami": "None",
      "foreignTsunami": "Unknown",
      (略)
    },
    (略)
    "points": [
      {
        "addr": "浦幌町桜町",
        "isArea": false,
        "pref": "北海道",
        "scale": 30
      },
(略)

地震感知情報 評価結果: P2P 地震情報 Beta3 の判定結果を提供

ユーザ同士の「揺れた!」という地震感知情報について、 P2P 地震情報 Beta3 の判定結果を提供します。

P2P 地震情報 Beta3 は、一定時間内にユーザから発信された地震感知情報を集計した上で、「表示判定(地震の可能性が高いかどうか)」と「地域ごとの信頼度判定(その地域が揺れた可能性が高いかどうか)」を行っています。新しい API では、その判定結果を取得できます。判定結果はリアルタイムに提供されます。

  {
    "area_confidences": {
      (略)
      "200": {
        "confidence": 0.9899917500687495,
        "count": 9,
        "display": "A"
      },
      "205": {
        "confidence": 0.5664320613420176,
        "count": 8,
        "display": "C"
      },
      "210": {
        "confidence": 0.23086227367858353,
        "count": 2,
        "display": "D"
      },
      (略)
    },
    "code": 9611,
    "confidence": 0.98052,
    "count": 246,
    "started_at": "2020/08/30 14:37:56.408",
    "time": "2020/08/30 14:41:00.675",
    "updated_at": "2020/08/30 14:41:00.524",
    (略)
  }

なお、従来の JSON API 及び 地震感知情報 API (非推奨) の提供も継続いたします。

地図がより詳細になりました (Android/iOS/Web/Twitter)

Android, iOS, Web, Twitterの各バージョンにおいて、地震情報の地図をより詳細なものに更新しました。

  • 都道府県・市区町村境界が分かるようになりました。
  • 琵琶湖などの湖沼は表現されなくなりました。

従来:
f:id:p2pquake-takuya:20191107001925p:plain

現在(Android/iOS/Webサムネイル):
f:id:p2pquake-takuya:20191107001347p:plain

現在(Web拡大表示/Twitter):
f:id:p2pquake-takuya:20191107001406p:plain

地図には、出典の記載のみで利用可能な地理院タイルの白地図を用いています(海外部分はGMTの海岸線による)。

気象庁 地震情報・津波予報 JSON APIを公開

気象庁地震情報・津波予報をJSONで取得できるAPIを公開しました。

仕様書

特徴

JSON

  • JSON形式で取得出来るため、情報の加工などが容易です。

過去数年分のデータから検索・取得が可能

  • 地震情報は2015年1月10日から、津波予報は2016年11月22日から提供しています。
  • 日付、最大震度などから検索が可能です。
  • パラメタを指定することで、提供開始から現在までの全データを取得することも可能です。

iOSアプリ「P2P地震情報」を公開しました

iOSアプリ「P2P地震情報」を公開しました。

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  • Takuya Yamaguchi
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P2P地震情報で配信する「地震情報」「津波予報」「地震感知情報」をiOSバイスでもチェックすることが出来ます。プッシュ通知にも対応しています。

「揺れた!(地震感知情報の発信)」及びそのリアルタイム地図表示は現在サポートしておらず、今後対応予定です。

f:id:p2pquake-takuya:20190327234811p:plain:w260f:id:p2pquake-takuya:20190327234831p:plain:w260


Android版も公開中

Android版「P2P地震情報 for Android(β)」も引き続き公開しています。こちらは地震感知情報の発信・リアルタイム表示をサポートしています。