P2P地震情報 開発ログ

気象庁の地震情報・津波予報とユーザの「揺れた!」という情報を共有するサービスの開発記録です。

今後の開発予定について

 諸事情により、今後約2~6ヶ月間におけるP2P地震情報の開発は、緊急地震速報への対応のみを行います。

 また、P2P地震情報 Webサイトや掲示板、その他サービスのメンテナンス・サポートについても通常より遅延することがあります。ご了承ください。

 とりあえず開発方針でも。

簡易掲示板について

 雑談プラグインによる雑談の切り離し(隔離ともいう)が失敗していることは十分承知しています。本来「簡易掲示板と似たスタイルでもう1個作る」のが理想ですが、本体に実装し「同じP2Pネットワークで」雑談を通信させるというのは理解が得られません。一方でIRCなどのサーバ・クライアント型ではサーバリソースが足りません。つまり雑談掲示板を用意するには「新しいP2Pネットワーク」をもう1個構築しなければいけないのですが、開発コストが膨大すぎます(P2P地震情報を1から作り直すくらい)。だから雑談プラグインでお茶を濁しているわけです。

 その簡易掲示板ですが、開発コストを勘案すると雑談掲示板の用意は極めて難しいため本体から切り離し、標準プラグイン化する予定です。つまりP2P地震情報というプロジェクトとしての「簡易掲示板の活用」は諦め(失敗とし)、プラグインという形で利用者のみなさんと活用方法を考えていく形です。

 簡易掲示板に地震情報・津波予報や地震感知情報を上回る利用価値があればあれこれ対応を考えますが、Beta 1のように中心機能の開発をおろそかにしてまで力を注ぐような失敗は二度とやりたくありません。

 プラグイン仕様は公開していますので、誰かが雑談掲示板を作るというのも手です。

地震感知情報について

 「地震キター!!情報@2ちゃんねる地震板」では、報告のあった他の全地点と距離が離れすぎている場合にそれを無視するような(※じっくり見ていないので曖昧)機能があります。こういうのを参考にするのもよいと思います。

 つまりはこういうことです、というか試しにやってみたら効果的すぎた。次で実装してみよう。
 071007_uqfilter.png

 何度も言いますが、P2P地震情報はプロトコル仕様書を公開する予定です。これは「プロトコル仕様書に従えば好きなだけ地震感知情報を発信できる」ということであって、つまり「P2P地震情報(ソフトウェア)の発信方法をいくら『すばらしい』ものにしても無意味」ということです。だからこそ「誤報の最も多い発信方法」を採用し、そのデータを基準にした新しい判定方法を採用しています。将来を見据えない仕様は破綻します。

 「荒らしに反応するのもまた荒らし」、簡易掲示板を廃止したほうがいたずらは減るんじゃないですかね? なんでもかんでもソフトウェアに求めるのはおそらく間違いです。