緊急地震速報、宮城県沖の地震でも提供
気象庁では、ナウキャスト地震計でP波(初期微動)を検出し、S波(主要動)が到達する前に「何秒後にどの程度の揺れが来るか」という情報を伝える「緊急地震速報」を2004年2月より試験運用しています。
気象庁「2005年8月16日の宮城県沖の地震時の緊急地震速報の提供状況について」によると、昨日の宮城県沖の地震でも、この緊急地震速報が提供されたようです。
地震発生は11時46分25.7秒。46分40.6秒に、震源に最も近い観測点である石巻大瓜観測点で地震波を検知。それから4.5秒後の46分45.1秒に、「宮城県北部で震度5強以上、宮城県南部ほかで震度5弱以上」とする緊急地震速報の第一報が提供されました。
第一報からS波(主要動)が到達するまでの時間は、震度5強を観測した宮城県石巻市で10秒、同じく震度5強を観測した仙台市で16秒、震度6弱を観測した川崎町では22秒となっており、今回の地震でも迅速かつ的確に緊急地震速報が提供されたことが分かります。
まだまだ試験段階で課題は多くあると思いますが、早い段階での実用化が待たれるところです。