P2P地震情報 開発ログ

気象庁の地震情報・津波予報とユーザの「揺れた!」という情報を共有するサービスの開発記録です。

音声で「震度5、あと10秒後」 JEITAが実証実験開始

「10秒後に震度7!」揺れる前にインターネット経由で家庭に地震を予告INTERNET Watch)を発見。  JEITA(社団法人 電子情報技術産業協会)によると、「震度○ あと○○秒後」と音声で知らせる「IT自動防災システム」なるものの実証実験を、首都圏・近畿圏・中国地区の約300家庭で4月から行うそうです。  地震波には、揺れは小さいが速く伝わる「P波」、遅く伝わるが揺れが大きな「S波」があって、速く伝わる「P波」を地震計で検出、S波が到達する前にそれを予測する・・・ というもの。2004年2月から試験運用が始まった気象庁の「緊急地震速報」が利用されています。  気象庁の発表資料によると、2004年9月5日に発生した紀伊半島沖(最大震度5弱)では、地震検知から「震度5弱以上」と最初に速報を出すまで約4秒。それから沿岸の和歌山県新宮市震度5弱が観測されたのは7秒後、三重県津市で震度4が観測されたのは27秒後。東海道沖(最大深度5弱)でも、ほぼ同様です。  P波とS波の時間差が小さい「直下型(新潟県中越地震など)」では役に立ちませんが、将来起こるとされている「東海・東南海・南海地震」などには有効かもしれません。  ただ、いくつか問題点も考えられます。  まずは、(揺れの大きな震源地周辺で)約6~10秒という間に何が出来るかです。発表では「大きな揺れが来る10秒前にアナウンスがあれば、火を消したり、机の下などに避難できるという実験結果もあり」とありますが、微妙なところです。  次に、「インターネット」の伝送遅延と安定性です。ただのテキストデータであれば伝送遅延はさほどないものの、ADSLのリンク切れなんかがあるとどうにもなりません。  さらに、「音声」で伝えられる点もです。その音声のスピード、それを人間が把握するまでの時間・・・  このあたり、実証実験でどのような結果になるのかが気になるところです。